東大生が自然とやってる「要するに」という考え方 抽象度が高い子は、俯瞰的に物事が見える

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考える力
生まれた段階で一生のスペックが固定化するものでもなく、後天的にスペックを引き上げていくことが可能です(写真:zon/PIXTA)
【相談】
中学3年の息子がいます。幼なじみの子がいて、小さいときから、一緒の学校、一緒の塾に行っていました。仲がいいので、勉強も一緒にやることが多かったです。しかし、小さいときはあまり気にならなかったのですが、中学になり、幼なじみの子と歴然とした差がついていることに戸惑っています。うちの子は真面目に勉強するほうですが、それでも、幼馴染の子は、はるかに勉強ができます。地頭の違いかと思いますが、同じような学びをしてきているのに、なぜこのように差がつくのかわかりません。どのような背景があるのでしょうか?
(仮名:木村さん)

「考える状態」にして後天的にスペックを引き上げる

記事(「同じ学校、同じ塾」でなぜ成績に差がつくのか)の続きをお届けします。

同じ勉強をしていて差がつく理由は、地頭(パソコンで言うOS)のスペックの違いというお話を前回しました。しかし単純に、生まれた段階で一生のスペックが固定化するものでもなく、後天的にスペックを引き上げていくことが可能です。

地頭の正体は「考える力」であり、その考える力を引き上げるための「問いかけ言葉」があります。筆者はそれを、マジックワードと呼んでいますが、そのマジックワードを使うことで、人を自然と「考える状態」に誘うことができます。

考える力を大きく因数分解すると次のようになります。

考える力=「疑問を持つ力」×「まとめる力」

この2つの力を合わせて使うことで、頭脳はほぼ間違いなく「考える状態」になります。つまり、地頭(OS)のスペックを上げていくことができるようになります。

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