日本統治時代に設置され、世界三大登山鉄道として人気が高い台湾の「阿里山林業鉄道」が15年ぶりに全線開通した。
世界中から観光客が訪れる人気の鉄道だが、実は幾度も困難に見舞われている。甦った同鉄道を待ち受けるのは輝く未来なのか――。世界100カ国以上の現地在住日本人ライターたちの集まり「海外書き人クラブ」の会員が、その実情に迫った。
世界三大登山鉄道、7月6日に全線開通
阿里山林業鉄道(略称阿里山鉄道)は、嘉義駅と阿里山駅を結ぶ本線と、阿里山駅を起点として祝山駅までつながる祝山線、阿里山駅と神木駅を結ぶ神木線、阿里山駅と眠月駅を結ぶ眠月線(現在は沼平駅まで)の3本の支線からなる鉄道だ。
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