地方の人口減に歯止めがかからない。それは日本だけでなく、世界的な傾向といえるだろう。
そうしたなか、地方再生を成し遂げているエリアがオーストラリアにある。メルボルンを州都とするビクトリア州の東南部に広がる「ギップスランド」だ。
超田舎の田園地域が8%の人口増
面積は約4万1000平方キロメートル。九州よりも広いエリアに住んでいるのは、わずか15万4357人。農場や牧場が広がる典型的な田園地帯である。
だが、この地域は5年間で約8%もの人口増を成し遂げた。
最寄りの大都市、州都メルボルンからは最短でも車で1時間40分。ベッドタウンとはなりえないこの地域で、なぜ人口増が起きたのか。世界100カ国以上の現地在住日本人ライターたちの集まり「海外書き人クラブ」お世話係の筆者が探ってみた。
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