「振られた仕事を断れない人」を卒業する簡単ワザ キャパオーバーで無理をしたって意味がない

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ここでアテクシの若い頃のお話をするわね。少しの間働いた病院の上層部の先生が、自慢話が好きな人だったの。ある日、その先生がこう言ったわ。

「新しい病棟が完成したので、見学ツアーをします」

 アテクシはカルテの整理を中断してツアーに参加したのだけど、何も役に立つ話はなく、「設備にすごくお金をかけた」のような自慢話で終わってしまったのよね。

多くの先生がこのツアーに参加させられたのだけど、参加していない人もいたわ。その人たちは書類を作成したり、患者さんと話していたりと、仕事に集中していたの。途中でこのツアーを抜け出した先生たちも、仕事を思い出したと言って(あるいはそのフリをして)、その場を抜けたわ。それでも特に悪目立ちもせず、お世辞を言う必要もなく済んだの。同調したくない話にあわせられそうなら、仕事を言い訳に逃げても問題ないのよね。

話を聞く時は「肯定しない」「話を広げない」

また、仕事に関わる部分で不本意に同調させられそうなら、同調せずに自分の意見を伝えるべきよ。

『精神科医Tomyの人づきあいはテキトーでいいのよ 無理せず「めんどい人」をかわすコツ』(日本実業出版社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

その場から逃げられそうにないなら、中心人物から離れるのも重要よ。会話には「範囲」があって、たいていは目の届く範囲の人と会話しているのよね。中心人物から離れた人の反応は、ほぼ見られていないの。だから、同調しなくても気づかれにくいはずよ。


同調したくないなら、肯定しなくていいわ。ただ聞くだけでいいの。察しのいい人なら、アナタが「同調するのを嫌がっている」と気づいてくれるわ。もし察してもらえなくても、無理に同調しないだけで、モヤモヤは多少マシになるはずよ。

また、同調したくない話は、「そうなんですね」ぐらいで終わらせて、あまり広げないようにするのがおすすめよ。サービス精神が旺盛な人は、興味がなくても話を広げてしまうけど、それは相手が喜んで、自分が疲れるだけよ。

これらの抜け道を使って、できる限り「関わらない」を実行してみて。これだけでもだいぶ心の負担が軽くなると思うわ。

精神科医Tomy 精神科医

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せいしんかいとみー

1978年生まれ。東海中学・東海高校を経て、名古屋大学医学部卒
業。医師免許取得後、名古屋大学精神科医局に入局。精神保健指
定医、日本精神神経学会専門医。精神科病院勤務を経て、現在は
クリニックに常勤医として勤務。2019年6月から本格的に投稿を
開始した旧Twitter(@PdoctorTomy)が大きな反響を呼び、
2024年7月時点でフォロワー39万人超。テレビ・ラジオなどマス
コミ出演多数。『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ
言葉』(ダイヤモンド社)、『精神科医Tomyの気にしない力 たい
ていの心配は的外れよ』(大和書房)などのベストセラー著者で、
「心が軽くなる」「じんわり幸せになれる」と、その言葉に励まさ
れる人は多い。

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