多くの場合、「もともとの頭の作りが違うから」で片付けてしまっていることが少なくありません。しかし、それでは何の解決にもなりません。そこで、もう少し深掘りしてみます。
地頭がいいとは、考える力があるということ
「頭の作り」とは一体何でしょうか。
これを理解するために、パソコンに置き換えて考えてみましょう。
パソコンの本体にはOS(オペレーションシステム)やソフトなどが入っています。ソフトはそれに対応したOSが必要になります。例えば、Windows95という1995年のOSには、当時のワードやエクセルなどのソフトをインストールして使っていました。では2024年版のワード、エクセル、のソフトをWindows95にインストールして使うことができるでしょうか。入らないかフリーズを起こします。2024年のソフトには、それに対応できるOSが必要なはずです。
実は、このOSとソフトは、人間の頭脳にもあると筆者は考えています。
人間の場合のOSは「考える力」のことで、いわゆる「地頭」と呼ばれるものです。地頭が良いとは、考える力があるという意味だと筆者は捉えています。一方のソフトは子どもたちの世界で言えば、国語、算数、理科、社会などの学習科目に当たります。
例えば、40人の小4のクラスがあるとします。学校では同じバージョンのソフト(例:小4算数、小4理科など)を授業で“インストール”します。では、40人の子どもたちの頭脳のOSバージョンはどうなっているでしょうか。
均一であるとは思えません。つまり、小4の科目というソフトがインストールできるOSとそうでないOSが混在しているとしたら、同じ授業を受けても差がつくことは容易に想像できます。
小学校までは問題がなかったけれど、中学に入ったら急に授業についていけなくなった場合、その子のOSは小学校のソフト対応のOSであり、中学までは問題なかったけども、高校の授業は理解ができなくなったということは、中学のソフト対応までのOSだった可能性があるということです。
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