東大生断言「教えないほうが成績上がる」その真意 塾にも通わせているのになぜ成績は伸びない?

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西岡壱誠 東大
たくさん勉強させているはずなのに、なぜ成績が伸びないのでしょうか…?(写真: kapinon / PIXTA)
学校以外に、塾にも通わせてたくさん勉強させているはずなのに、子どもの成績が上がらない。その理由について、リーダーシップコーチング協会理事であり、漫画「ドラゴン桜」の編集担当としても活動する現役東大生の西岡壱誠氏は「アウトプットの時間が足りないから」だと説きます。『教えない技術 「質問」で成績が上がる東大式コーチングメソッド』を上梓した西岡氏が、子どもの成績を伸ばすために重要なポイントを解説します。

「うちの子、成績がなかなか上がらないんです。塾にも通わせて、学校の先生も熱心に指導してくださっているのに……。やっぱり、地頭が悪いんでしょうか?」

僕は親御さんからこんな質問をよくいただきます。いろんな学校・いろんな地域で同じようなことを聞くので、普遍的に多くの親御さんがお悩みなのではないかと思います。

実はこの質問、前提条件が間違っている可能性があります。ずばり、「先生や塾の講師が、熱心に勉強を教えているから、成績が下がっている」可能性があるのです。

今回は、「教えるから頭が悪くなる」ということについてみなさんにお話ししたいと思います。

先生の授業を聞くと、頭はよくなる?

まず、みなさんに1つ質問をさせてください。

「先生の授業を聞くと、頭がよくなる」

これは、○でしょうか?×でしょうか?

おそらく多くの人は「○」と答えると思いますが、よく考えてみてください。たとえばこの記事を読んでいる人が大人の方だったとして、10年以上前の授業の内容を覚えていますか?

「1ミリも覚えていない」「断片的になんとなく思い出せるが、まったく再現できない」という人のほうが多いのではないでしょうか。

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