親の言うこと聞く子ほど「成績が下がる」ジレンマ 真面目に授業に出ているのになぜ伸びないのか

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西岡壱誠 東大
先生や親の言うことを聞いて勉強しているのに、なぜ成績が伸びないのでしょうか(写真: kapinon / PIXTA)
先生の言うことをよく聞いて、真面目に授業に出ているのに成績が伸びない。いったいなぜなのでしょうか。その理由について、リーダーシップコーチング協会理事であり、漫画「ドラゴン桜」の編集担当としても活動する現役東大生の西岡壱誠氏は、自分で考えて答えを導き出す力が乏しくなっているからだと説きます。『教えない技術 「質問」で成績が上がる東大式コーチングメソッド』を上梓した西岡氏が、子供の成績を伸ばすために重要なポイントを解説します。

「親や先生の教えをよく聞く『良い子』ほど、試験本番で失敗する」
という話を知っていますか?

どれくらい浸透しているのかはわかりませんが、実際にいろんな高校の先生・塾の関係者から聞く話です。

良い子ほど成績が伸び悩む

普通は逆ではないか、と思う読者も多いのではないでしょうか。先生の言うことや親の教えを聞かない子は、勉強はせず、成績も悪いイメージがあります。対して先生や親の言うことをしっかり聞いて、真面目に授業に出ている生徒は、成績が上がりやすい優等生のイメージがあると思います。

実際、小さいときにはそれでうまくいく場合も多いのですが、そこから歳を重ねて中学生・高校生になってくると、「良い子」のほうが成績は上がらない・伸び悩むことが多いです。

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