「御上先生」あえて"間違った板書"をする深い理由 板書のミスを見つけてもらうことで得る学び
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©TBS
現在放送中のTBS系ドラマ「日曜劇場『御上先生』」は、文科省官僚の御上孝(松坂桃李)が、私立隣徳学院3年2組の担任教師になり、令和の18歳と共に日本教育に蔓延る腐った権力へと立ち向かう、という大逆転教育ストーリーです。このドラマでは、実際の教育に関する問題も取り上げています。そこで、短期連載として、ドラマの教育監修も行っている西岡壱誠氏が、実際の教育現場への取材も踏まえて、このドラマから得られる教訓について解説します。
御上先生の授業はかなり特殊
『御上先生』では劇中で、さまざまな数学の授業が展開されています。授業の内容としては、受験で使う数学の問題を取り扱っているのですが、その授業の手法はかなり特殊です。
御上先生は、一貫して、「受験の枠組みに囚われず、より俯瞰した視点を身に付けて、将来に生かす」ための授業を行っているのです。
今回の記事では、『御上先生』で具体的にどんな授業が展開されているのかについて、ご紹介したいと思います。
例えば、第4話では御上先生は、「間違い探し」という手法の授業を行っていました。
「ただ書き写すだけだったら、スマホで黒板の写真を撮って終わりにすればいい。でも、どこか間違っているところはないかと思って考えながら書き写していくと、自然と頭に入ってくる」
このように発言しつつ、御上先生はわざと間違った内容を板書しました。画像の白字部分になります。
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