ショート動画をきっかけに理学部に進み、宇宙の研究を始めた女の子も……「人生の可能性を、外から制限させないで」

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近視は病気です
なぜ日本にはこれほど理系女子が少ないのか?(写真はいずれも本人提供)
「近視になってもメガネをかければいい」と思っている人は少なくないが、実は近視は将来的に失明につながる眼疾患の発症リスクを高める、危険な疾患なのである。しかし、身近に眼疾患の経験者がいなければ、その実感が湧かない人がほとんどではないだろうか。
近視は病気です』の著者であり、近視の予防を呼びかける眼科医である窪田良氏の対談企画。今回は、TikTokerやYouTuberとしても活躍する天文物理学者のBossBさんをお招きし、専門分野のほか、自身の海外経験や子育てについても語ってもらう。第4回では、学び方や働き方をテーマに掘り下げる。BossBさんが考える、理想的な「女性の解放」と「人の解放」とは。

日本で工学部に進む女性が10%しかいない理由は?

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窪田:お名前の意味は「自立した女性」とのことですが、実は私、一番最初はBossBさんって男性かなと思っていたんです。でもSNSの発信やご著書を見たらそうではなかった。

天文物理学というご専門のせいか、自分の中にもジェンダーバイアスがあったのかもしれないと反省しました。BossBさんはジェンダーの問題について、何かお感じになることはありますか?

BossB:日本では、理系といわれる分野に進む女性は他国に比べて圧倒的に少ないです。

一方、アメリカやマレーシアでは工学系学部でさえも、50%が女性です。でも日本ではなぜか10%しか女の子がいない、これはもう、日本社会が女性の進路にもたらしている影響としか考えられないのです。

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