宇宙に答えがないように、大学や会社にも正解はない。自分の物差しで納得して生きることが「宇宙からのメッセージ」

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近視は病気です
話はBossBさんの名前の由来やファッションに及んだ(写真はいずれも本人提供)
「近視になってもメガネをかければいい」と思っている人は少なくないが、実は近視は将来的に失明につながる眼疾患の発症リスクを高める、危険な疾患なのである。しかし、身近に眼疾患の経験者がいなければ、その実感が湧かない人がほとんどではないだろうか。
近視は病気です』の著者であり、近視の予防を呼びかける眼科医である窪田良氏の対談企画。今回は、TikTokerやYouTuberとしても活躍する天文物理学者のBossBさんをお招きし、専門分野のほか、自身の海外経験などについても語ってもらう。第3回では、子育てで得たものや日本の教育について感じることのほか、名前の由来やファッションなど、「BossBらしさ」を詳しく聞いた。

どうでもいいマウントの指標に惑わされないでほしい

近視は病気です
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BossB:私が秀でているところもあれば不得意なところもあって、それはみんな同じなんですよね。

今、私は大学で准教授を務めているのですが、息子が大学受験の勉強をしていることもあって、日常の中でどうしても学校や就職の「序列」の話題が出てきます。でもそれって、本当にどうでもいいマウントの指標でしかないと思います。

窪田:あれは単に、一つの尺度にすぎないものですからね。

BossB:そう! たった一つの尺度なんですよ! 私たちのこの3次元空間で、ある物を見るための方向である1本の線を引こうと思ったら、それはもうほぼ無限に描くことができるわけです。

同じく限りない数の尺度があるのに、その中のたった一つだけを選んで何を言っているの、と思ってしまいます。無限の尺度の中に、自分が光っている尺度はみんな必ずあります。それは私の本で伝えたい、宇宙からのメッセージの一つでもあります。

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