宇宙に答えがないように、大学や会社にも正解はない。自分の物差しで納得して生きることが「宇宙からのメッセージ」

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BossB:近年は受験の低年齢化や過熱化も取りざたされていますが、私はもっと子どもたちが自由になるといいなと思っているんです。窪田先生が目のために推奨しておられたように、子どもは1日最低2時間ぐらい外で遊ぶのがいいと思います。窪田先生の会社では、主にどんなことをしていらっしゃるのですか?

窪田:子どもの近視を光の力で改善するクボタグラスというデバイスを作るほか、子どもの失明疾患の治療薬を開発したり、NASAと一緒に、宇宙空間での目の疾患を診断する機器開発を手がけたりもしました。

いま言っていただいた屋外活動の推奨については、その時間が確保できなくても、同じ効果をもたらしたいと考えてデバイスの開発を行っています。「外にいなければダメだ」というよりは、子どもたちの選択肢を増やすことに貢献できたらいいなと。

これは科学的なエビデンスもあるので積極的に発信していきたいところですが、最近は暑すぎて外にいること自体が危険になっていたり、外に行きたくないと思う子どももいたりすると思います。私はなかなか思い切った発言ができないのですが、BossBさんはおっしゃることがクリアで、とても素敵だなと思っています。

リーダーにならなくていい、自分の言いたいことを伝えたい

BossB:窪田先生のようにリーダーになると人の意見をまとめる必要もあるでしょうし、言いたいことだけを言うわけにはいかなくなりますものね。

窪田:いろんな責任も生じていますからね(笑)。

BossB:だから私はリーダーになりたくないのです。大学の先輩に「准教授から教授に上がりたいですか?」と聞かれても断っています。私は自分の言いたいことを言っていたいし、この立場でこそ、より自由であれると思うんです。

窪田:それも素敵な生き方のひとつですね。そうした真っ直ぐな発信ができる人は、絶対に必要だと思います。

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