「同じ学校、同じ塾」でなぜ成績に差がつくのか 「頭脳のOS」をアップデートする"魔法の言葉"

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「なぜだろうね?」という言葉以外に、「どうしてだろうね?」という言葉でもいいでしょう。実際に口に出して聞いていきます。人は問われれば、自動的にそこに意識が向かうため頭脳が動き出します。自分に問えば、自律的に考える力がついていきます。

実は、あまり知られていないのですが、勉強ができる子がやっている「暗黙の問いかけ」というのがあります。例えば、国語の文章を読みながら、「え、なぜこうなっているの?」と自問自答することを言います。これを行っていると、不思議と答えに近いものが“見えて”きます。しかし、これは頭の中でやっているため、周囲から見てもわからないため、一般に明かされることはありません。

日常生活の中で「なぜ?」を使ってみる

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人は、日常生活で、ほとんど疑問を持たずに生活しています。なぜなら、周囲の情報のすべてを受け取っていないからです。その背景に、脳の構造の問題があります。脳は、「見たいものしか見ないし、聞きたいものしか聞こえない」という特徴を持っており、日常生活において、興味関心がある情報しか入ってこないという性質があるのです。そのため、見ていても、観ていない状態が起こります。聞いていても、聴いていない状態が起こります。それであれば、脳に入ってくる情報量も限られていきます。

そこで、「なぜだろう?」「どうしてだろう?」と問いかけるのです。すると、そこに意識がフォーカスされて、頭脳が動き出します。

ぜひ、日常生活の中で、「なぜ?」という問いを時折使ってみてください。すると、考え出し、頭脳のOSのバージョンが上がっていきます。その結果、ソフトである科目を吸収する速度が速くなります。

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石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育評論家

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いしだ かつのり / Katsunori Ishida

1968年横浜生まれ。20歳で起業し、学習塾を創業。4000人以上の生徒に直接指導。講演会やセミナーを含め、5万人以上を指導。現在は「日本から 勉強が嫌いな子を1人残らずなくしたい」と、Mama Cafe、執筆、講演を精力的に行う。国際経営学修士(MBA)、教育学修士。著書に『子ども手帳』『子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」』、『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』ほか多数。

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