「なんでもハラスメント時代」をどう生きるか

「○○ハラ」に翻弄されない、会社人の心得

ハラスメントは、一言で言えば「大人のいじめ」。また、「相手の嫌がることをすること」という定義がありますが、人の受け取り方は実にさまざま。これが最も厄介な点です。ハラスメントを過度に意識しすぎて部下に何も言わない、何も言えない。こんな現象が多くの職場で起こってしまっているのは、困った状況と言えます。

ですが、考えてみてください。「ハラスメント」と指摘されることを怖がって、確認を怠ったり、指示を出せなかったりすれば、ますますコミュニケーション不全の状況をつくり出してしまうことになります。

そのため、「○○と言ってはいけない」「○○をしてはいけない」という「禁止事項」を前面に出すハラスメント教育は、さらに言動の縛りを強固にし、どんどん働きにくい環境を作ってしまうことになるのです。

これはハラスメント?実際によくあるケース

以下の2つは、実際に多く寄せられる相談案件です。

「『手の空いた時にやっておいて』と言われた仕事だったのに、数日後にできていないのを叱責された。…これってハラスメントですよね?」

「『何でも聞いて』と言われたので聞きに行ったら、『そんなことぐらい自分で考えろ』と言われた。…これ以降何も聞きに行けなくなり、業務に支障が出ている。もうこんなハラスメント上司の下では働けない」

さて、皆さんはどんな感想を持たれますか? 「これは上司が悪い」「部下がナンセンスだ」など、さまざまな意見があると思いますが、ひとつ覚えておいていただきたいのは、多くの「ハラスメント」と呼ばれる事例は双方のコミュニケーション不全が招いている、ということです。

前者の例の場合、期日を明言しないで指示した上司にも、確認しない部下にも問題があります。プラスアルファの関わりが足りないことが、「ハラスメント」と言われる原因になることをお分かりいただけるでしょうか。

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