日本男子は忙しいフリをするのが得意!? 仕事のスピードが世界基準より遅すぎる

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日本も海外も同じなのですが、世界基準の仕事スピードを持っている人をよくよく現場で観察しているとある共通点に気づきます。それは、仕事をしない時間を作っていることです。

①サボる
まず、勤務時間中に仕事をしない時間を作ります。おしゃべり、お茶、息抜きなど、勤務時間中であってもサボる時間を作っています。もちろん、不要な残業もしません。あるとき、デキる先輩から、「疲れているとき、へこんだとき、どうしたらいいか知ってる?」と問われたことがあります。「さぁ……何ですか?」と答えると、「サボるんだよ(笑)」と教えていただいたことがあります。
②休む
休暇も取ります。ボクがコンサルタントになりたてのとき、デキる先輩から「タブくんは、今年は夏休み取らないの?」と聞かれました。「休んでもやることも決めてないし、タスクもあるので取る予定はありません」と答えたら、「オマエ、やることないと休めないの? タスクがあったら休めないの? プロじゃないな」と笑われてしまいました。先輩はプロだからこそ休みを優先して取れと言いたかったのだろうと今になって気づかされます。
③集中は短時間
世界標準の仕事スピードの持ち主は、サボって、休んで、仕事をしない時間を作る。それは、「短い時間」に集中して仕事するためです。短い時間にガッと仕事して、世界標準の仕事スピードをたたき出していました。
個人差もありますが、人間の集中力が続くのは1〜1.5時間くらいといわれています。集中して仕事をする1.5時間の枠を午前中にひとつ、午後に2つ作れたら、かなりの成果を出すことができる。そのように納得させられました。

ボク自身も実践しています。あるとき、リーダーを担当したプロジェクトが困難な課題にぶつかり、どうしようもなくなったことがありました。そこでとった行動は、”ズル休み”。1日休んで気持ちや体調を整え、プロジェクトの進め方を変える大きな決断をしました。おかげで翌日からぐいぐい巻き直し、プロジェクトを無事完了させることができたのです。

次ページ2つ目の原因「タスクの進め方に問題がある」とは?
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