強い意志や目標がないほうが人は成長できる 自分を成長させる「仕組み作り」とは?

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強い意志で結果にコミットしようとする人ほど空回りする(写真 : Nori / PIXTA)

夏休みシーズンですね。学生時代に夏期講習に通ったり、部活やバイトに打ち込んだり、新しいことを始めたりした夏休みの記憶が体に染み付いているからでしょうか。この時期になると、「自分を変えたい」「自分を成長させたい」というようなピュアな気持ちが湧いてくる人が多いように感じます。

そんなことが背景にあるのでしょうか。ダイエットやエクササイズ、体質改善、語学や資格取得に向けた勉強、新しい習い事などにおいて「自分を変える、成長させるメソッド」がメディアでよく紹介されています。これらに共通しているのが、「強いキモチ(意志力)を持つ」と「結果にコミットする」を強調していること。「本当にそう?」と疑ってしまうのはボクだけでしょうか。

「この夏オレは変わるぞ! 結果を出すぞ!」と新しいチャレンジを始めるものの空回りして挫折し、結局何も変わらない。周囲から「お前、やせるんじゃなかったっけ?」と突っ込まれる「強いキモチで結果にコミット君」のひと夏をよく見かけます。

自分を変えるには、”キモチ”や”コミット”の前に「自分マネジメント(セルフマネジメント)」が必要です。男女ともに自分マネジメント上手な人たちは、「強いキモチを持って結果にコミット」なんてしていません。

どうして「結果にコミット君」は失敗するのでしょうか。自分マネジメント上手な人たちのやり方とは何が違うのでしょうか。夏休みシーズンの今回は、自分を変える新しいセルフマネジメントのお作法を考えます。

「結果にコミット君」を待ち受ける3つのわな

「結果にコミット君」は、自己啓発本によく書いてあるようなこんなステップを踏むパターンが多いようです。

1.目的を立てる:
ダイエットを例にとれば「やせてモテる(周りからの評価を上げる)」
2.数値目標を立てる:
ダイエットを例にとれば「○kg減量、体脂肪○%ダウン」
3.方法を考える:
ダイエットを例にとれば「〜法を試す」「〜茶を毎日飲む」など

一見正しいアプローチのようですが、このやり方は多くの場合うまくいきません。このステップを踏む「結果にコミット君」には、以下3つのわなが待っているからです。

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