強い意志や目標がないほうが人は成長できる 自分を成長させる「仕組み作り」とは?

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(1)数字のわな

数値目標が一人歩きするわな。とりあえず数値をクリアしようと無理して、後でしわ寄せがくる。

(2)カタチのわな

方法論が先走りするわな。「この方法さえ続ければ結果が出るのだ!」と信じ込んで実践するものの、その方法が必ずしも正しいとは限らないため、結局結果が出ない。

(3)強いキモチのわな

目的達成に対する「強いキモチ」があれば頑張り続けられると念じるが、キモチは割と簡単に折れる。

「オレはやる!」と結果にコミットするあまり、数字・カタチ・強いキモチにとらわれて、かえって結果が出ない。目的・目標・方法というアプローチは意志力を消費します。とりわけ意志の強い人には向いているのかもしれませんが、万人向きとはいえません。

大事なのは行動パターンを自然に変えること

セルフマネジメントには結果にコミットするよりもっと大事なことがあります。それは「行動を自然に変える」こと。強い意志力は不要です。セルフマネジメントは、自然に気持ちや行動パターンが変わる「仕組み作り」がカギです。

自分の行動を自然に変える、セルフマネジメントのポイントは次の3ステップです。

(1)美〜ビジュアル

目的を立てるのでなく、意識や感覚に訴えるビジュアルイメージを脳に刷り込む。心理学でも証明されていますが、人間の行動を変えるにはビジュアルイメージで訴えるのが最も効果的です。

(2)論〜ロジック

先に数値目標を定めるのではなく、数値が向上するロジックを考える。数値目標に縛られるとそれを達成することばかりにとらわれて、実態は何も変わっていないということがよくあります。理論的にいちばん効果の出る方程式を考えるのです。

(3)慣〜コンティニュー

方法論にこだわらず、考えたロジックを楽しく継続できる習慣化が大事。強いキモチで努力すると挫折することも。意志力など関係なく、何も考えずにやってしまうような仕掛けが行動を変える近道です。

上記の3ステップをもう少し具体的に説明します。

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