グッと我慢!子どもにやりがちな「ついつい」5つ 子どもに手を出しすぎるとなぜいけないの?

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絵を描く男の子
親がよかれと思ってやっていることが、子どもの自由や自主性を奪っているかもしれません(写真:Anurak / PIXTA)
将棋の藤井聡太さんが幼少期に受けていたことでも知られる「モンテッソーリ教育」。そのメソッドを日々の子育てに、家庭でも気軽に取り入れてみようと呼びかけているのが、モンテッソーリ・ホームレッスン代表の菅原陵子さんです。菅原さんの著書『世界一やさしい おうちゆるモンテッソーリ』より一部を抜粋・再編集し、子どもとの接し方について考えてみます。

【次の記事】「10秒」待って子どもに声をかけたら変わること

モンテッソーリ教育は、いまから100年以上前の20世紀初め、イタリア・ローマの精神科医マリア・モンテッソーリさんが始めた教育法です。

日本に入ってきたのは1960年代のこと。棋士の藤井聡太さんが幼少期に受けていたことで、この数年の間に広く知られるようになってきました。

モンテッソーリ教育で着目するのは、「子どもの育つ力」です。「教具」と呼ばれる道具を使い、やりたいことを繰り返す活動を「おしごと」というなど、モンテッソーリ教育にはいくつかの特徴があります。

⼦どもは"やり⽅"を知らない⼩さな「⼈」

『⼦どもと親は同じ「実践者」』という考え方も特徴の一つです。

マリアさんは、⼦どものことを「やり⽅を知らない⼩さな⼈」と表現しました。つまり、⼦どもは「できないのではなく、知らないだけ」。どんな子も、大人と対等で尊厳を持った一人の「人」ということ。

あなたもそう思って、目の前のお子さんを見てみると、どんな気持ちになりますか?

子どもはやり方を知らない小さな人
(出所:『世界一やさしい おうちゆるモンテッソーリ』)

たとえば、次のような気持ちを持っているとしたら、それは尊厳ある一人の人に対して、敬意のある接し方と言えるでしょうか。

「できないから、してあげなくちゃ」
「できないから、教えてあげなくちゃ」
「できない=足りていないから、与えてあげなくちゃ」
「どうしてそんな(ワタシが理解できない)ことをするの?」

 

【イラスト】「モンテ流・大人の心得12か条」など(8枚)
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