「無趣味は不幸」と思う人は幸せな老後を送れない 認知症専門医が進言する「本当に幸せな老後」
ですがこれは、非常に危険なことです。
まず動いてみる。これだけです。これができれば、高齢になっても、趣味がなくても、日常を楽しんでいけます。
いま住んでいる家を大切にする
ある高齢者の方の話です。その方は有料老人ホームに入っているのですが、食事がまずくてたまらないそうです。
通りの反対側にファミレスがあるのですが、そこに出かけて食事をとるには、外出の申請をしなければなりません。そのため、面倒なのでそこまではしたくないと言うのです。
このように、介護施設へ入所するとなると、ただ外に行くだけでも、いろいろな制約や周囲への気遣いが必要になります。
とはいえ、家族に負担をかけないで済む、生活をするうえでいろいろなサポートが受けられる、などのメリットがあります。また、新しい人間関係ができるかもしれません。
介護施設への入所が必ずしもダメというのではありません。
自分でできることは、最後まで自分でするように守ることです。それが、入所しても自由を手放さないための、最後の砦になります。
そのように自由を確保するために、老後において意識しておくべき重要なことが1つあります。
それは、自分の居場所の確保です。
つまり、いま住んでいる家を大切にするのです。
施設への入所だけでなく、子供との同居、二世帯住宅なども、結局うまくいかないことがあります。
何が起きてもいいように、可能な限り、いま住んでいる住環境を維持するように努力すべきです。
最後は1人で家に住むという自由だけあれば、老後は十分楽しめるのです。
アルファポリスビジネスの関連記事
「長生きしたくない」と考える高齢者が日本に多い訳
「孤独な単身者こそ自炊しろ」医者が勧める理由
それでも同窓会には出たほうがいい――認知症の専門医が勧める理由
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら