「長生きしたくない」高齢者が日本に多い"なぜ" 「ピンピンコロリ」で逝きたいが、女性は難しい?
脳神経内科が専門の医学博士で、老人医療・認知症問題にも取り組む米山公啓氏による連載「健康寿命を延ばす『無理しない思考法』」。エンターテインメントコンテンツのポータルサイト「アルファポリス」とのコラボによりお届けする。
無理に長生きしても、介護を受けたり、寝たきりになったりするだけだから、長生きしたくない。
そう言う人は少なくありません。
しかし、ここで言う「寝たきり」というのはいったいどんな状況なのでしょうか。
じつは多くの人が、寝たきりという状態をあいまいにとらえていて、その実態を正しくわかっていないように感じます。
ひとまず、寝たきりのイメージをしっかりとらえてみましょう。
寿命と健康寿命の間にある期間
寝たきりついて考える前に、寿命について確認します。
2019年の日本の平均寿命は、男性81.41歳、女性87.45歳です。
この寿命とは別に、「健康寿命」というものもあります。これは「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる状態」までの年齢を指しています。
簡単に言えば、健康寿命とは、自分一人で日常生活が送れる期間のことです。
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