「長生きしたくない」高齢者が日本に多い"なぜ" 「ピンピンコロリ」で逝きたいが、女性は難しい?

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縮小

逆に言うと、日常生活を送るにあたって少しでも不自由があれば健康ではないということになってしまうとも言えるのですが、ここではそのことは置いておきましょう。

さて、先ほど寿命の平均について触れましたが、健康寿命の平均についても調べてみましょう。

2019年の日本人の健康寿命は、男性72.68歳、女性75.38歳となっています。

ここで、平均寿命から健康寿命を引いてみるとわかることがあります。
それは、寿命で亡くなるまでの「不健康な状態で過ごさなくてはならない期間」です。

この期間がいったいどのくらいあるかというと、2010年から男女とも徐々に縮小傾向で、2019年では男性8.73年、女性12.06年となっています。およそ10年前後というわけです。

この不健康な10年間が、あたかも寝たきり期間のように思われており、メディアでもそのように扱われることが少なくありません。

実際の寝たきり期間は短い

では、実際の寝たきりとはどのような状態で、どの程度の期間なのでしょうか。

介護保険では、介護が必要なレベルに応じて、いくつか段階が存在しています。

多少の助けがいるとか、不自由はあるが自分で日常生活が過ごせるとか、その具合によって段階が分けられているのです。

寝たきりの状態は、要介護5とされています。

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