「長生きしたくない」高齢者が日本に多い"なぜ" 「ピンピンコロリ」で逝きたいが、女性は難しい?

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これは一人で日常生活を営むことがほぼ不可能で、寝たまま起き上がることができず、意思疎通さえ困難な状態を指しています。

こうなってしまうと、多くの人が特別養護老人ホームや介護医療院などに入所となります。

ここで重要なのは、要介護5の人の平均余命は、男性は1.23年、女性は1.55年ということです。

先ほど不健康な期間は10年近くあると述べましたが、完全に寝たきりになってしまうと1年前後で亡くなります。つまり、寝たきりの期間は、平均寿命から見れば、決して長くないのです。

「ピンピンコロリ」はいるのか

ちょっと話は変わりますが、寝たきりとは真逆の亡くなり方で、「ピンピンコロリ」というものがあります。

これは文字通り、亡くなる直前までピンピンしていて、急にコロリと亡くなってしまうというものです。苦しまずに済むことから、幸せな生涯の終え方とされています。

男性では1割くらいが、死ぬ間際まで健康に暮らしているそうです。つまり、ピンピンコロリで死ねるのです。

その一方で、女性にはピンピンコロリがそれほどいません。骨折などで寝たきりになるケースが女性に多いことが、ピンピンコロリとはいかない理由の一つとされています。

メディアでは、高齢者に対して不安をあおるためか、悪く伝えてしまう傾向が強いように思います。どうしても、寝たきりが多いというほうへバイアスをかけた状態で報道しやすいのです。

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