
スイスのジュネーブで行われた米中二国間会談(写真:アフロ)
全世界に向けられた米大統領ドナルド・トランプの間違った貿易戦争は、彼の政治支配と「米国を再び偉大にする(MAGA)」ムーブメントの双方にとって終わりの始まりとなる可能性がある。だが、それにはドイツと欧州が強力な国際対応をまとめることが大前提となる。
欧州連合(EU)とドイツが犯した最大の過ちは、トランプの要求に進んで譲歩するそぶりを見せ、彼の経済的な失態を政治的な勝利に変える可能性を開いたことだ。トランプをなだめても、多国間貿易システムの崩壊を速め、民主政を世界的に一段と損なう結果にしかならないということを、今こそはっきりさせるべきである。
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