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トランプの「病的自己愛」に欧州が沈黙した瞬間/もはやTACO理論では説明不能、トランプの本性に岩盤支持層はいつ気づくのか

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1月22日、世界経済フォーラムに出席したアメリカのトランプ大統領(写真:Bloomberg)

グリーンランドを力で奪い取るというアメリカのトランプ大統領の脅しによって丸裸になったのは、欧州のトランプファンたちの子どもっぽい幻想だ。

イギリスのナイジェル・ファラージ、フランスのジョルダン・バルデラ、ドイツのアリス・ワイデル、イタリアのマッテオ・サルヴィーニ、スロバキアのロベルト・フィツォ、ハンガリーのオルバーン・ヴィクトルなど、トランプと親交を深めるのに何年も費やしてきた欧州の右派ポピュリストたちは、リベラルな国際主義に対する「反乱の旅」をともにしているつもりだった。

欧州ポピュリストの惨めな「沈黙」

ところが、彼らのアイドルにして後ろ盾だったはずのトランプは、欧州の同盟国の領土を丸ごと、もしくは部分的に手に入れるという脅しを繰り広げるようになっている。

チェコ・プラハに本拠を置く国際的NPO「プロジェクト・シンジケート」は多くの有力者の論評・分析を配信しています。「グローバルアイ」では、主に同シンジケートのコラムの中から厳選して翻訳・配信しています。

これに対する右派ポピュリストたちの反応は、「沈黙」「苦しい言い逃れ」「明らかな当惑」といったもので、トランプとの皮肉な関係の実態は覆い隠せないものになっている。彼らはトランプの弟分などではなく、使い捨てのおもちゃでしかなかったことが露呈したわけだ。

見返りを期待して何年も連帯を示してきたにもかかわらず裏切られたという本心を、右派ポピュリストたちは認められずにいる。

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