“伝説のファンドマネジャー”清原達郎氏が伝授!「私は会社四季報春号をこう読んだ」①建設・住宅、食品・化粧品セクター

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投資家 清原達郎氏
清原達郎(きよはら・たつろう)/投資家。米スタンフォード大学で経営学修士号(MBA)取得。野村証券、ゴールドマン・サックス証券などを経て、タワー投資顧問で「タワーK1ファンド」をローンチ。2023年同ファンドの運用を終了し、退社(ⓒ野口 博)

トランプ関税ショックで大荒れとなった4月の日本株相場。ただ全体相場が軟調なときこそ、伸びる銘柄を探す好機でもあります。そこで役立てたいのが『会社四季報』です。今回、“伝説のファンドマネジャー”清原達郎氏が3月発売の「会社四季報春号」をどのように読んだかを改めて解説。建設から食品、不動産まで計23セクターの詳細な分析を5回に分けてお届けします。個人投資家の銘柄選びの心強いヒントになるはずです。

第1回は建設・住宅、食品・化粧品セクターの解説をお届けします。

※清原氏の過去の咽頭がん手術の影響により、文面のやり取りによる取材を2025年4月に実施しました
※本記事は「会社四季報オンライン」でも配信しています

建設・住宅セクター

建設・住宅セクターの大型建設株は絶好調です。3〜4年前の業績の落ち込みと真逆のことが起きています。「四季報春号」では大林組が大幅上方修正になりました。春号ではこぞって「低採算工事が減る」「受注時採算改善」と出ています。アナリストが大好きな言葉です。建築セクターをフォローするアナリストなら「今強気で推奨しなければ」という気持ちになるでしょう。

私は逆に建設セクターに魅力をまったく感じません。しばらく業績はいいのでしょうけど、株価はせいぜいあと10%上がって終わりで、その後は長い停滞期が訪れると思っています。

半導体工場、データセンター建設、品川駅北ヤード等の再開発と足元の事業環境がよすぎて、とてもこの好調が長続きするとは思えません。

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