外骨格ロボットは「人間の能力」を拡張する

若きスーパークリエーターが考えていること

社員は白久と沖縄高専ロボコン部の同級生・阿嘉倫大のふたり。
2010年、世界で初めて人間が搭乗する外骨格ロボットスーツを開発したスケルトニクス。
このベンチャーを率いる白久レイエス樹はいま、新たなロボットの開発に取り組んでいる。
そのロボットの全体像はまだベールに包まれているが、まるで漫画や映画に出てくるような機能を持つという。沖縄出身、25歳の異端児が、ロボット業界に革命を起こす。後編。
前編はコチラ:沖縄の異端児が挑むロボット革命

 

2013年10月、白久レイエス樹は東大大学院在学中に、ロボットの製作やレンタル事業を手掛けるスケルトニクス株式会社を創業した。社員は白久と阿嘉のふたり。すべてはエグゾネクスを製作するための決断だったが、「起業は怖かった」と振り返る。

「スタートアップって、失敗して夜逃げみたいなイメージがあるじゃないですか。だから、本を読んだり、東大のアントレプレナーシップの講座に通ったりしながら、やって良いことと悪いことを少しずつ理解して、無理のない範囲でやってみようと思いました。そもそも会社の作り方がわからなかったので、東大の農学部の先輩でスタートアップをやって10年ぐらいの方がいたので、その会社を訪ねて、会社の作り方を聞いたんです。そしたら、定款の作り方とか必要なことを丁寧に教えてくれて、無事に会社を設立できました」

起業後まもなくハウステンボスからの注文

4号機はハウステンボスのイベントで使用されている(写真提供:スケルトニクス)

ほとんど手探りの起業だったが、企業として新たな一歩を踏み出したことが功を奏した。ロボットを発注する側としては、取引先が法人の方が契約を結びやすい。起業から間もなくして、ハウステンボスからスケルトニクス購入の注文が入った。初めての受注のうえ、ハウステンボスが指定したデザイナーや造形屋と組んで仕事をしなければならず、自分たちだけで製造していた時とは勝手が違ったが、受注してから3ヵ月後に無事完成。白久たちは、大学院卒業と同じ2014年3月、“スケルトニクス・プラクティス”を納入した。

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