ーーそもそも、女子学生を増やす目的とは。
過去30年ほどにわたって、日本ではイノベーションが生まれにくくなっている。さまざまな要因があるが、1つには「ダイバーシティ&インクルージョン(Diversity & Inclusion)」の欠如があっただろう。D&Iの“一丁目一番地”と考えられるのが、男女比の不均衡の解消だ。

現状、研究や開発に携わる女性は多くない。男性の視点だけで新しいものを生み出していけるだろうか。
今の若い人たちが働き盛りの40代になるころといえば、今からおよそ20年から25年後の2050年前後。言い換えれば、今理工系の女子学生が少なければ、2050年の時点でも女性の技術者が少ないということになる。
そうならないためには、今から理工系の大学で学ぶ女子学生の数を増やさなければ、間に合わない。そういう危機感から、じわじわ増やすのではなく、大規模な女子枠導入に踏み切った。
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