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知って驚く「アメリカ軍事力」のヤバすぎる実態、時代遅れのシステムを刷新しなければ中国に屈服せざるをえなくなる

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中国との潜在的な競争において、アメリカは中世の暗殺者のように見える(写真:ブルームバーグ)

映画「レイダース/失われたアーク」において、ハリソン・フォードは砂漠の殺し屋が威嚇的な威勢でシミター(三日月刀)を振り回すとき、観客から最大の笑いを取る。殺し屋の短いパフォーマンスの後、フォードは笑みを浮かべてピストルを取り出し、男を射殺してしまうからだ。

有識者による政治・経済コラムを翻訳掲載。週刊東洋経済掲載分だけでなく、多くの選りすぐりのコラムもタイムリーにお届けする。バックナンバーはこちら

中国との潜在的な競争において、アメリカは中世の暗殺者のように見える。危険なほど時代遅れで脆弱なテクノロジーに依存した若い船員や兵士を配備している。

空母や戦闘機は、無限の無人機や自律型潜水艦が存在する世界では、ステルス性がかなり低下しているように見える。

しかし、問題は兵器だけではない。

軍事的優位が、静かに、破滅的に逆転

中国の戦略家たちは、衛星、ロジスティクス、コマンドネットワークといった、アメリカが力を発揮するためのノードを標的にしている。中国が海軍の駆逐艦のスペックを心配する必要はない。もし艦長が上官と話せなかったり、衛星にアクセスできなかったり、燃料補給や大砲の補充ができなかったりしても。その時点で、駆逐艦はラウンジ歌手のいないカーニバル・クルーズ船と同じかもしれない。

何十年もの間、アメリカの覇権を規定してきた軍事的優位が、静かに、そしておそらく破滅的に逆転している。

アメリカが2003年のバグダッドの戦いで「衝撃と畏怖」の優位性を誇示し、ピンポイント・ミサイル攻撃のビデオを放送する一方で、中国はアメリカの脆弱性を科学的に分析していた。

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