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〈独自〉JR貨物「次期社長候補」の執行役員が密かに退社、「なぜ辞めたんだ?」と社内もざわつく

JR貨物は国の物流政策の一翼を担う公共性の高い企業だ(写真:ロイター/アフロ)
日本唯一の全国ネットワークを持つ貨物鉄道会社、日本貨物鉄道(JR貨物)の難局が続く。
今年1月末、JR貨物の執行役員の1人が突然退社した。退任について公式ホームページやリリースなどでは公表されていない。
なぜ公表もなく密かな退任となったのか。元執行役員は1月に都内の地下鉄でトラブルを起こし、その直後に退社したことが東洋経済の取材で明らかになった。
退社をめぐる事実関係について、JR貨物に確認した。会社を1月末に退社した事実については認めたものの、「(地下鉄でのトラブルなどの)事実は確認していない。個人情報保護法の観点からも個人的な事には一切、回答を控えさせていただく」とコメントした。
関係者の多くが認めていた「JR貨物のエース」
一方で、鉄道行政を所管する国土交通省の関係者は次のように述べる。
「(トラブルなど)そういう話は聞いている。これを受けて、JR貨物に対しては事実を確認したうえでコンプライアンスを徹底するように求めた」
元執行役員は関係者の多くが認めるJR貨物のエースだった。「次期社長候補とも目されていた」(JR貨物の関係者)。「頭の回転が速く、弁が立つ。リーダーシップもあった」と評価する声も聞かれる。
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