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現預金・国債などを合計した「金融資産(運用資産)が多い私立大学」のトップ200ランキング。1位は帝京大学で4140億円。2位は…

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帝京大学板橋キャンパス
私立大学で金融資産トップの帝京大学板橋キャンパス(写真:MARODG/PIXTA)

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18歳人口が急減する日本では、私立大学の半数以上が定員割れで、赤字校も5割となっている。一方、研究成果の社会還元など大学の新たな役割も期待されている。では、そんな中で勝ち組となる「本当に強い大学」はどこか?
『週刊東洋経済』では毎年、臨時増刊『本当に強い大学』を刊行し、最新の大学の現状や課題をまとめている(2024年版の購入はこちらから)。
その誌面で作成・利用するデータ等を活用し、各種ランキングを作成している。大学の財務に着目し、東洋経済「私立大学財政データ」の最新データ(2024年3月期決算データ)を使ったランキングを紹介していく。

私立大学を運営する学校法人が保有する金融資産の1つとして前回「有価証券」保有額のランキングを紹介したが、ほかにも現金預金などもある。

そこで今回は学校法人が保有する国債・社債といった債券や株式などの「有価証券」に「現金預金」や「特定資産」を加えた金融資産全体の保有額(「運用資産」と呼ばれている)をランキングした。

大学法人の財務分析では、「有価証券」+「現金預金」+「特定資産」を「運用資産」と呼んでいる。有価証券は貸借対照表の「流動資産」(短期保有)と「その他の固定資産」(長期保有)に記載されている合計値。特定資産は、退職給与引当金や、施設設備整備建設のための引当金など、将来の特定の支出に備える資産だ。その運用資産を「金融資産」という名称にして額が多い順にランキングした。

参考情報として、「受取利息・配当金」と、運用資産に対する受取利息・配当金の比率である「運用利回り」も掲載した。この2つの指標から、保有する資産からどれだけ運用益を生み出しているかがわかる。では、実際にどのような大学が上位なのか。ランキングを見ていこう。

帝京大学が4140億円でトップ

1位は帝京大学(帝京大短大を含む)で4140.6億円。現金預金678億円、特定資産3334億円、有価証券127億円。受取利息・配当金は129.2億円だ。総資産6487億円の6割以上が金融資産。運用利回り3.1%と運用力も高い。

次ページ金融資産(運用資産)が多い私立大学1~50位
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