スターハウスの歴史は、第2次世界大戦後に遡る。
戦時中に多くの木造住宅が焼け、国をあげて住宅不足の解消や、燃えない住宅をつくる必要に迫られる中、全国で鉄筋コンクリート造(RC造)による集合住宅の計画が進められた。
団地に単調な箱型の住棟が建てられるなかで、公営住宅の設計を任された建築家の市浦健が発案したのが、特徴的な形をしたスターハウスだ。
「戦後の日本の集合住宅では、横に長い板状の住棟や、『テラスハウス』と呼ばれる2階建ての長屋のような住宅が一般的でした。しかし市浦健によって、上に伸びる1点集中型の新たな住棟が登場したのです」(海老澤氏)
全国に広がったスターハウス
1955年に第1号となるスターハウスが公営住宅に建てられると、翌年には日本住宅公団(現・UR都市機構)でも採用されて、全国に広がっていった。
不思議な形をしたスターハウスだが、気になるのはその住み心地だ。
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