「親の時代とは別物」内申点の"インフレ"が生む誤解 英語の評定で3人に1人が「5」の学校もある

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「絶対評価」に移行したことで評定の意味が大きく変わったという(写真:Flatpit/PIXTA)
首都圏の受験者数が9年連続で増加するなど、収まる気配のない中学受験の過熱ぶりですが、現役塾講師であり教育系インフルエンサーの東田高志(東京高校受験主義)さんは、その理由の1つとして「高校受験の情報が少なすぎる」と指摘します。親世代の時代と比べて大きく様変わりしている高校受験の現状とは、いったいどんなものなのでしょうか?
東田さんの著書『「中学受験」をするか迷ったら最初に知ってほしいこと: 4万人が支持する塾講師が伝えたい 「戦略的高校受験」のすすめ』より一部抜粋・再編集してご紹介します。

親世代よりも倍増している評定「5」の割合

保護者からの声でよく耳にするのが、公立中学校の内申点(評定)に関する不安です。かつての内申点制度と現在のものは大きく異なり、その違いを正確に理解することで、受験への不安を軽減できるでしょう。

2001年までの公立中学校は、相対評価という評価の方法を採用していました。評定「5」の割合が全体の7%、「4」が24%、「3」が38%、「2」が24%、「1」が7%と、評定が正規分布になるように、あらかじめ割合が厳格に定められていました。

この評価方法は、学力レベルの高い中学校ほど「5」が取りづらいという問題点がありました。

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