【元教師が激白】「偏差値」の時代はもう終わり?“入試の新常識”とは。知らないと子どもが損をする「偏差値・入試・就活」のリアル

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教師の本音
「いい大学に行って、いい企業に就職して将来安泰」という学歴信仰は、今や完全に崩れ去っています(写真:Fast&Slow/PIXTA)
いい大学を出ればいい企業に就職できて将来は安泰――そのような「学歴信仰」は、今や完全に崩れ去っています。10年以上中学校教諭を務めた静岡の元教師すぎやまさんが、偏差値・入試・就活といった、気になる現場の実態を明かします。
※本稿は『教師の本音』から一部抜粋・編集したものです。

偏差値で進学先を選ぶのはNG

子どもの「偏差値」を気にしている親御さんは多いと思います。

しかし意外かもしれませんが、小・中学校の先生が「偏差値」を念頭に置いて授業をするということは、まずありません。

なぜかというと、偏差値なんてものは、「受験産業」の中でのみ使われる概念だから。少なくとも現在の学校教育は、偏差値とはリンクしていないのです。学校教育の大元である「学習指導要領」には、偏差値なんて言葉は一言も出てきません。

それに対して学習塾というのは入試における学力テストで、いい点数をとることが目的です。それに特化しているわけですから、そりゃ学校の授業よりも効率的に点数UPを狙えるなんていうのは当然の話なのです。

それを、生徒や保護者が勘違いして、「塾のほうがわかりやすい」などと言ってくることがあります。でも、それはあくまで受験対策・点数UPテクニックとしての「わかりやすさ」。同じ教科の授業だとしても、学校の授業と塾の授業ではそもそもの目的が違うのです。

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