「人生最後のチャンスかもしれない⋯」高卒から学内塾経営者に転身できた「どん底生活」という"最大の武器"
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どん底生活からいかに這い上がって学内塾の経営者に転身したのか(写真:尾形文繁)
全国各地の学校に「学内塾」を開設し、「学校改革」のために全国各地を飛び回る、株式会社学びの森CEO・高田康太郎氏。学校の管理職、教職員との会議はもちろん、教員として生徒たちへ勉強も教えるプレイングマネージャーだ。
しかしそんな高田氏の半生は不登校、大学中退、ひも暮らし、借金生活と波瀾万丈だ。どん底生活からいかに這い上がって学内塾の経営者に転身したのか。
前回に続き、高田氏のこれまでを追う。
潰れかけの塾を立て直した「起死回生のアイデア」
大学を中退後、夜遊びざんまいで借金をつくり、果ては女性の家に転がり込んでひも状態に陥っていた高田氏だったが、あるとき、友人を通して塾の講師のアルバイトを頼まれる。

教員免許を持たない異色の“先生”高田康太郎さん(写真:尾形文繁)
もともと教師志望で教えることには自信のあった高田氏。独自の方法でたちまち人気のない塾を生徒があふれるほどいっぱいにした。
その評判を聞きつけて他の塾からの依頼が舞い込む。
それは「潰れかけの塾を立て直してくれないか」という話だった。
「生徒が集まらず倒産寸前の塾で、オーナーが『もう全部任せるから』という話だったんです。『人生最後のチャンスかもしれない』と思い、一大決心して、その仕事を始めることにしました」
だが、蓋を開けてみれば、聞いていたよりもひどい状況だった。
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