「世界最高の職場」は、どう設計されているのか

グーグルが定めた「ワーク・ルールズ」とは?

カリフォルニア州マウンテンビューにあるグーグル本社(写真:Picture Alliance/アフロ)
グーグルで人事担当責任者を務めるラズロ・ボック氏が書いた『WORK RULES!』の日本語版が7月31日に発売される。グーグルでしか使えないようなハイレベルな人事制度について書かれているのかと思いきや、多くの企業で応用できるような内容が多い。今春の原書発売時から同書に注目し、いち早く読み終えたコンサルタントの塩野誠さんに『WORK RULES!』の魅力を解説してもらった。

 

「クリエイティブなオフィスをつくり、イノベーションを起こすべきではないか」と冗談のような上からの指示でカラフルなインテリアを導入する会社は意外と多いものである。「ベンチャーマインドを取り入れるのが重要だろう、ほらグーグルみたいに」と上司は続ける。そんな指示を受けた担当者は「グーグル_オフィス」と画像検索して、「オフィスにすべり台か、ウチはちょっと無理だな」とつぶやくことだろう。

伝説に彩られたグーグルの人事制度

7月31日に発売となる本書は、アマゾンで8日から予約受付を開始

グーグルのカラフルなオフィスは非常に有名で、グーグルの福利厚生、人事制度には数々の伝説のようなものがある。昼食も夕食も全て無料、社内でクリーニングが出せる、移動美容室が来る、など。本書で明らかにされているが、グーグル社員が亡くなった場合に遺族は社員の死後10年間、給与の50%が支給される、といった制度まである。

グーグルの社内プログラム「トークス・アット・グーグル」にはオバマ大統領、レディー・ガガ、ベッカムまで2000人以上の著名人が講演に来ているそうだ。神話に彩られたグーグルとはどんな会社なのだろうか。

本書はマッキンゼー、GEといった、これもまた企業文化に強い特色のある企業での勤務を経てグーグルの人事トップになった著者ラズロ・ボックがグーグルの採用、育成、報酬といった人事関連の事項について詳述した大著である。

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