話題沸騰!「類人猿分類法」は何がすごいのか

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類人猿分類のもうひとつの特徴は、「すぐに現場で使える」ということです。職場、あるいは社会のなかでの人間関係、チーム、対人関係のかかわりのなかでの問題解決モデルが基本にある。ただ性格を知る、というのではなく、現場で即使える性格分類である、ということが、類人猿分類の大きな特徴です。

岡崎さんは社員数百人を抱える会社を束ねる企業人です。取引先の企業も含めて、ものすごくたくさんの人と出会い、対話をしてきました。出会い、交流した相手の数は、ベテランカウンセラーでもかなわないくらいでしょう。そういう企業人としての直感が類人猿分類には込められている。

企業人というのは、常に人の適材適所ということを考えています。「こういう性格の人はこういう部署にいいんじゃないか」「この人とこの人を組み合わせてみたらどうだろうか」ということを常に考えている。

そういう人が類人猿の研究に数年にわたって没頭した結果、「これを人間にあてはめてみるとおもしろいんじゃないか」と思いついた、その直感は信用できると思うのです。

類人猿だからこそ、くすぐったいほど心が刺激される

4分類という、分類数の少なさも、類人猿分類を実用性の高いものにしています。というのは、実は4つという数は、人間がカテゴリー分けするときにざっくり把握できる最大数ではないかと思うからです。

4つというと少なそうですが、さまざまな場面、状況、個々のキャラクターとの組み合わせによって、かなり複雑な関係性を説明することが可能です。むしろ、会社や学校、組織といった場で人間関係を円滑なものにしていくように、集団心理の力動をうまく制御したり、コントロールするというレベルにおいては、それくらい大胆に大きくカテゴリー分けしたほうが有効なんですね。

類人猿分類を体験するセミナーは「GATHERセミナー」と題して、これまで数回、広島県の福山で行なわれています。この類人猿分類のセミナーは、毎回、非常に盛り上がります。それは、自分のことを、「オランウータンだ」「ボノボだ」と自認するときに起きる、肯定・否定両面での心の動きによるものだと思います。

これがたとえば「トラだ」「カモノハシだ」というのでは、ここまで盛り上がらない。遺伝子レベルでは97-98%同じという類人猿だからこそ、ある意味くすぐったいほど心理的に刺激されるところがあるのでしょう。

だからこそ、セミナー参加後も、日常生活の中で学びが深まっていくということが起こりやすいのだと思います。たとえば会社の上司を見て「あ、この人はゴリラやな」とか「あ、この人がこんなことを言うのはチンパンジーだからだな」といった理解が、日常のなかで自然と深まっていく。そうやっておもしろがってやっているうちに、案外、心理学の中級レベルまで到達してしまう。そういううまいコンテンツなのです。

性格心理学の入門編として類人猿分類は格好の教材です。興味のある方はぜひ楽しみながら、学んでいただければと思います。

※ 簡易診断アプリ「類人猿診断」

 

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