「受験に落ちた子」に親がやってはいけない3行動 結果で評価するのではなく、成長を認めること

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【やめること その3】 指示・命令・脅迫・説得する

これら4つは子どもの心にまったく響かないどころか、反抗、反発を招く4大要素です。思春期になると、それがさらにはっきりしていきます。

子どもによっては、親の指示、命令を受け取ることに慣れてしまう子もいます。自分で考えることもせず、反抗もせず、ただプログラミングされたロボットのように。一見、親の言う通りに動く子を肯定的に認識してしまい、指示、命令は問題ないと思う場合があるかもしれませんが、筆者は逆に心配になります。子どもは皆、個性があり、自分の感性、考え、意見を持っています。それを素直に出していける人間になるのが、教育の重要な役割だと思っているからです。

指示・命令・脅迫・説得が良くないというのであれば、どうしていけばいいでしょうか。それは、子どもと雑談をテーマとしたコミュニケーションの頻度を上げることです。

親子関係も良好になり、子どもも伸びる

ただし注意することは、コミュニケーションのテーマです。子どもが話したくないテーマであると口だけでなく、心も閉ざしていきます。例えば、「勉強」「宿題」「先生」「学校」というキーワードが子どもの心にネガティブな言葉として定着している場合、それをテーマに話をしていくと、ほぼ間違いなく心を閉ざしていきます。ですから、テーマは雑談がいいのです。その頻度をあげていくと、会話の途中で子どもから、勉強の話や学校の話が自然とでてきます。そこではじめて子どもとそのテーマについて話をしていけばいいでしょう。

以上、倉持さんに必要なことをまとめると、次のようになります。

「子どもを結果で評価するのではなく、成長を認めること」をしたうえで「親がいつまでも何でもやらない」「親が何でも判断しない」「指示・命令・脅迫・説得をやめる」。

これまでの子どもへの対応から大きく変わると思いますが、できる範囲で実践してみてください。すると、親子関係が良好になるだけでなく、子どもはぐんぐん勝手に伸びていきます。

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石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育評論家

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いしだ かつのり / Katsunori Ishida

1968年横浜生まれ。20歳で起業し、学習塾を創業。4000人以上の生徒に直接指導。講演会やセミナーを含め、5万人以上を指導。現在は「日本から 勉強が嫌いな子を1人残らずなくしたい」と、Mama Cafe、執筆、講演を精力的に行う。国際経営学修士(MBA)、教育学修士。著書に『子ども手帳』『子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」』、『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』ほか多数。

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