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M-1に愛され、翻弄された和牛の消えぬ「たられば」 解散の選択に影響したかもしれない「あの節目」

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  • 谷 良一 元吉本興業ホールディングス取締役
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川西くんには、漫才に精進してこの道を究めたいという目標がありそうだ。対する水田くんには、漫才にこだわらず、いろいろなことに活動の場を広げたいという気持ちがあるようだ。

そういう点でふたりの漫才に対する熱の入れ方に違いが生まれたのだろう。水田くんの劇場遅刻というのはその表れだ。川西くんにはそれが単なる遅刻だと許せなかったのだろう。

もし大会の「中断」がなければ

和牛の漫才を語るうえで、M-1は外せないだろう。これほどM-1に愛され、翻弄された漫才師はいないと思う。

2015年から2019年まで、5年連続決勝進出。そのうち2016年から2018年まで3年連続準優勝という、すごい成績を残している。

2011年から2014年までM-1は中断している。「たられば」が許されるなら、もしこの中断がなくM-1が開催されていたら、はたして和牛はどうなっていたか……と考えてしまう。

決勝に進出して、すんなり優勝していたかもしれないし、まだ5年目ゆえ決勝に残れなかったかもしれない。

だがいずれにしろ、こんな中途半端な解散にはならなかった気がする。

このM-1の開催されなかった2011~2014年に補填的に開かれた「THE MANZAI」では、かろうじてラスト4回目の2014年に決勝ラウンドに進み、8位という成績を残している。

THE MANZAIに芸歴は関係なし。M-1には「コンビ結成10年以内」というルールがあり、そのために涙を呑んだコンビが毎年何組も出ていたが、この大会にはそうした制限がなかった。

これは同時に、コンビ結成5~6年目の和牛にはかなりきつい大会だったといえる。

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