
大阪で暮らす私がM-1に思うこと
M-1グランプリ、いまや年末の風物詩である。おおげさなと思われるかもしれないが、大阪で暮らしていると本当にそういう感じがする。
吉本興業と共同で主催する朝日放送テレビ(ABCテレビ)が予選段階から大々的に宣伝するのは当然だし、決勝で王者となったコンビは翌日から在阪局に出ずっぱりといった状況になるから、いやがおうにでも目に入る。優勝したからといって急に漫才が面白くなるわけでもなかろうに、いささか不思議な現象ではある。
まさかご存じでない方はおられないだろうと思うが、念のために書いておくと、M-1のMは漫才のM、若手漫才師日本一を決定する大会である。
2001年に始まり、2010年にいったん終了したが、5年後に復活し、今年のM-1グランプリ2023で19回目を迎える。2010年までに王者となったコンビのほとんどが現在も活躍しているのを見ると、その選考がきわめて正しいものであったことがわかる。
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