12月24日に漫才コンテスト「M-1グランプリ」の決勝戦が行われる。それを前に、2001年にM-1を立ち上げた元吉本興業の谷良一氏がM-1誕生の裏側を初めて書き下ろした著書『M-1はじめました。』が刊行された。
本書には、第1回のM-1にスポンサーが見つからず苦闘したエピソードが描かれている。その窮地を救った元オートバックスセブンCEOの住野公一氏が、当時を振り返った。
オートバックスのための企画だと直感
M-1のスポンサーの話が来たとき、僕は直感的に「これはウチがやらないかんやろ」と思いました。
そもそも本書『M-1はじめました。』の著者である谷さんがこの話を持ってきたとき、M-1は、オートバックスがスポンサーになることを前提にしたイベント企画だと思っていたんです。だから他の企業にも打診して断られていたなんて、全然知りませんでした。
「漫才ブームは千日前のビックカメラの前まで来てます」と、谷さんは言ってましたが、僕は本当に疎くて、漫才が下火になっているのも知らなかった。
だからスポンサーがなかなかつかなかったという話を後から聞いて、そうやったんかと。逆にびっくりしましたね。「こんなええ企画、なんでみんな乗らんのやろ」って。
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