日高屋が値上げしても熱く支持される納得の理由 ちょい飲み客のニーズをつかんだ日高屋の強み
コロナ後、多くの外食企業の売り上げはコロナ前に戻りつつあるか、それに近い水準まで回復しているのだが、居酒屋の売り上げは戻っていない。要因としては、コロナの時代を経て「会社飲みの機会が減ったこと」「2次会に行かなくなったこと」などが言われている。仕事帰りも、飲み会ではなく、「ちょい飲み」で軽く飲んで帰る、が主流になったということであり、これこそ日高屋の追い風だと言っていいだろう。
居酒屋の「ちょい飲み」需要を取りに行く日高屋
また、日本フードサービス協会が公表している「外食産業市場規模推計」を見ると、居酒屋はコロナ期での需要の落ち込みが著しかったため、店舗数もコロナ前の6割台に減少している。これは需要さえ取り込めれば、競争環境がかなり緩和しているという考え方もできる。
図表に赤く丸を付けたが、日高屋の属する中華ファミリーレストランの売上高はコロナ前比で120%以上と需要は拡大しており、これを背景として居酒屋市場のちょい飲み需要を取りに行っている、ということなのであろう。
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