人工流れ星に挑む彼女が1浪東大で得た気づき 夢を追い続けた理由を岡島礼奈さんに聞く

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岡島さんは、1979年2月、鳥取県鳥取市にサラリーマンの父親と、専業主婦の母親の間に生まれました。父親は日本専売公社(※現:日本たばこ産業株式会社)の卸売りをしている事業所で働いていました。

「食べるのに苦労した思い出はないのですが、都会と物価水準が違うので東大生の親の平均年収と比べると、半分以下くらいの水準だったと思います」

東京大学が実施する「2020年度学生生活実態調査」によると、東大生の親の42.5%が平均世帯年収1050万円以上だと言われます。950万円以上1050万円未満の家庭が11.4%であることも合わせると、約半数の東大生は年収1000万円以上の家庭で育ってきたと言えるでしょう。

そうした金銭的な格差がある中でも、幼少期から岡島さんは勉強に励んでいました。

「地元の公立小学校では1番に近い成績をとっていたので、人並みには勉強をしていたと思います。中学校も受験をさせてもらって、鳥取大学教育学部附属中学校(現:鳥取大学附属中学校)に行かせてもらいました」

宇宙との出会いにつながった1冊

小さい頃から勉強熱心だった岡島さん。中学2年生のときには、学習を続ける過程で今の仕事につながる書籍と出会います。

「『ホーキング、宇宙を語る』を読んで、宇宙に興味を持ちました。もともと、両親には幼少期によく海や山に連れていってもらったので、自然や生き物のことを扱う理科という科目が好きでした。その漠然とした興味が、この本を読んだことでより明確になったんです。本に書いてあったブラックホールの話やビッグバンの話を見て、自分たちが想像できないような、物理法則がまったく効かなくなる世界が世の中にあることに想像力を掻き立てて、宇宙のことをもっと知りたいと思ったんです」

「星取県」と呼ばれるほど、星が綺麗に見える自然豊かな鳥取県で育ったことから、もともと理系科目に興味・関心があった岡島さん。彼女はこの一冊との出会いをきっかけに、さらに勉強に熱を入れます。中学校が小・中一貫校であったため、高校受験をした岡島さんは、進学校である鳥取県立鳥取西高等学校に進学します。

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