保育園に通うお金が心配な人に知ってほしい基本 「認可」と「認可外」それぞれの種類でどう違うか

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保育園にはどんな種類があるのか解説します(写真:M&K/PIXTA)
来春の新入園に備えた保育園への「入園申し込み」がピークを迎えています。入園を希望する園のリストアップ、見学、申請書の入手を経た最終段階。認可保育園では来年1〜2月ごろに内定あるいは不承諾の通知が届く見込みです。
そもそも保育園にはどんな種類があるのでしょうか? 気になる保育料の違いとは? 6人の専門家と60人の先輩パパママが保活から小学校入学準備までをサポート、育児と仕事の両立をスタートさせるための攻略本である『保育園一年生』より一部抜粋・再構成し、共著者の1人である山下真実さんが解説します。

「認可園」と「認可外園」の違い

保育園にはさまざまな種類があり、もっとも大きな区分けとして、「認可園」と「認可外園」があります。その名称が示す通り、国が定めた基準を満たし、自治体の認可を受けて運営されている施設が認可園。それ以外が認可外園です。

認可園には、認可保育園、認定こども園、小規模保育園などがあります。基本的に認可園は仕事や介護などで保育にあたれない保護者に代わって保育をする施設であるため、入園にあたっては、就労証明書などを提出して「保育に欠ける事由」を証明する必要があります。 認可外には、国の基準は満たさないけれど、自治体独自の基準を満たした「認証」や「認定」と呼ばれる園とそれ以外があります。

認可保育園には、「公立」と「私立」があります。大きな違いは、公立は市区町村が設置・運営する園で、先生たちは自治体の職員、いわゆる地方公務員だということ。3〜4年単位で異動があるため、園ごとの差が出にくい傾向にあり、保育の質も均一化しやすいと言われています。

私立は、主に社会福祉法人やNPOなど民間法人が運営する園です。法人ごとに理念やカラーがあり、独自に職員を採用できるので認可園であっても多様な特色を持つ園があります。このほかに、「公設民営」といって、設置は市区町村が行い、運営・採用を民間法人に委託している園もあります。

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