保育園に通うお金が心配な人に知ってほしい基本 「認可」と「認可外」それぞれの種類でどう違うか

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認可外は無認可と呼ばれることもあり、言葉の響きから敬遠する人もいそうですが、開業にあたっては自治体への届出が求められていますし、中には、英語やリトミックなど独自のプログラムに注力するためにあえて認可を受けないことを選択している園もあります。認可外にも魅力的な園がある一方、設備や人員、保育内容など、園による差が大きいのも事実。必ず見学に行くなどして、ご自身の目でしっかりと見極めることが大事です。

待機児童解消のために保育園が増えたことなどから、現在は保育園に入りやすくなったと言われています。しかし、保護者の意識が「入れればどこでもいい」から「選んで入る」へと変わり、人気の園の倍率は高いままという現状もあります。「この園に入れたい」という思いがある場合は、事前のリサーチも含めてしっかり保活するのが賢明です。

保育園の主な種類

<認可園>
●認可保育園
公立園と私立園がある。定員20名以上、主に0〜5歳児クラス。 ※受け入れ年齢は園による。
●認定こども園
幼稚園と保育園の機能を持つ。定員20名以上、主に0〜5歳児クラス。 ※受け入れ年齢は園による。
●小規模保育園
定員は原則6〜19名。主に0〜2歳児クラス。
※2023年4月から、施設によって3〜5歳児の受け入れも可能に。
●家庭的保育(保育ママ)
家庭的保育者が少人数を預かる。定員1〜5名、0〜2歳児。
このほか、企業が主体となって運営する「事業所内保育」、0〜2歳児で集団での保育が難しい子どもなどを対象とする「居宅訪問型保育」がある。
<認可外園>
●自治体の助成を受けている園
自治体独自の基準を満たし、補助金を受ける保育施設。「認証」「認定」など名称はさまざま。
●企業主導型保育事業
企業が設置し、国が補助金を出す保育事業。企業の従業員以外の子どもも利用できる。
●そのほかの認可外園
公的な補助金なしで運営されている保育施設。設備や保育の質、保育時間などの面で差が大きい。
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