40代でも急に老けてしまう「ゴースト血管」の恐怖 血管を「若く保つ」ためにはどうしたらいいのか

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野菜を摂ることで、ナトリウムとカリウムのチェンジが体内で行われるのです。僕も毎日350グラムの野菜を摂るようにしていますが、一時期「140/90」だった血圧が、今は「120/70」くらいに保たれています。

――食事に最適な時間帯はあるのでしょうか。

食事は朝にしっかり摂ることを勧めます。この記事を読んでいるビジネスパーソンの方は忙しいので、朝・昼・夜の食事のウェイトはおそらく1:3:6くらいではないでしょうか。それを、4:3:3、できれば5:3:2にするのが理想です。

――なぜ、朝食のウェイトを高めたほうがいいのでしょうか。

腸の動きは10時から14時くらいが活発になるといわれています。たんぱく質を夜にたくさん摂っても十分に消化されず、ただ肥満になっていくだけなので、これから活動が始まる朝にたんぱく質を摂ったほうが筋肉に置き換わりやすくなる、つまり「貯筋」がしやすくなります。

あとは、夕食をできるだけ早くすることで、朝食までの時間をできるだけ空けるのがポイントです。夕食と朝食の間を9時間以上空けると脂肪燃焼が始まるので、特に太りすぎを気にする女性は夕食を早くとったほうがいい。僕は18時くらいには夕食を終え、8時半くらいに朝食をとっています。

良質な睡眠を促す「幸せホルモン」

――「睡眠」も健康を維持するうえで重要です。

睡眠におけるいちばんのポイントは「朝」にあります。朝日を浴びて体を動かすと「セロトニン」という物質が出て、そのセロトニンが、時間が経つと「メラトニン」という睡眠導入物質に変化します。

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したがって、良質な睡眠のためには朝日を浴びてセロトニンを出しておくことが大事。セロトニンは別名「幸せホルモン」とも呼ばれ、「大変だけどいい人生を歩んでいるな」と幸せ感が増したような気持ちになれます。なるべく日中に筋トレやウォーキングをして筋肉を動かしておくことも、睡眠の質を高めるポイントです。

睡眠中に腸をいっぱい働かさないで済むように夕食を少しでも早く終わらせておくことも大事です。どうしても難しければ、食事が終わった後に軽く運動して、お風呂に入って深部体温を一度上げておく。その後、深部体温がだんだん下がってくると、副交感神経が優位になって眠りやすくなります。

堀尾 大悟 ライター

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ほりお だいご / Daigo Horio

慶応大学卒。埼玉県庁、民間企業を経て2020年より会社員兼業ライターとして活動を開始。2023年に独立。「マネー現代」「NewsPicks」「新・公民連携最前線」などで執筆。ブックライターとしても活動。

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