受験は「できない子の逆をする」のが有効な理由 よくある成功体験談をまねることの落とし穴

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後悔しない中学受験のために、家庭学習でできることとは(写真:metamorworks/PIXTA)
中学受験生にとって、家庭学習においても親の適切なサポートは欠かせません。中学受験のプロである渋田隆之さんは、「予定を立ててもそれを完璧に守れる子はまずいない。余裕を持たせたスケジュール作成と、子どものやる気に頼らない習慣づくりがポイントだ」と言います。本稿は渋田氏の著書『2万人の受験生親子を合格に導いたプロ講師の 後悔しない中学受験100』から一部抜粋・再構成のうえ、中学受験に向けてグングン伸びる家庭学習のコツについて聞きました。

スケジュールは「カーナビ作戦」で柔軟に

スケジュールを立てて、それを完璧に守れる子は、まずいません。「どうして守れないのか」と親子喧嘩になってしまい立てた計画がすべてなかったことになったら、本末転倒です。

スケジュールには常に余裕(すき間)を残しておいて、うまくいかなかったらその都度調整するくらいの柔軟性を持たせておきましょう。私はこれを「カーナビ作戦」と呼んでいます。計画を守ることではなく、目的地につくことが最優先です。また、大人に見守られつつも、子どもがある程度自由にスケジュールを決められるようにすると、自分で考える習慣もついていきます。ここで、スケジュールを立てるときのポイントについてお伝えします。

スケジュールを立てるうえでのポイント

①睡眠時間をまず確保する

成長期の子どもにとって、睡眠時間の確保は必須です。また、寝る前にスマホやタブレットに触れさせないことも大切です。どうしても寝つきが悪くなり、目にもよくありません。

大事なのは、起こすことではなく早く寝かせること。夜更かしして、翌朝怒られながら起こされ、朝から親子で不機嫌というのが最悪のコンボです。

②食事の時間をたっぷりと取る

食事の時間は、家族のコミュニケーションの時間にもなり、トラブルを未然に発見する貴重な時間にもなります。できるだけゆっくりと時間を取りたいものです。話題は勉強以外の「最近好きなもの(漫画や音楽など)」のほうが、ごはんもおいしく感じられます(笑)。

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