受験は「できない子の逆をする」のが有効な理由 よくある成功体験談をまねることの落とし穴

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

③予定は具体的に、詰め込みすぎず

「宿題」や「遊び」ではなく、「計算」「漢字」「読書」や「サッカーをする」など具体的に決めておくことが大切です。

また、最初からあまり細かく予定を決めすぎないように気をつけましょう。

体調がよくない、親子喧嘩をしてやる気が起きない、はもちろん、前日の宿題が多かったなど、想定外のことが起きると思っておきましょう。最低ラインとして、次の日にやることを決めるだけでも十分です。そして、さらに大事なのは、うまくいったときに、追加でもっとやらせようとしないことです。「〇〇が終わったんだったら、〇〇もやりなさい」は、子どものやる気を一気にそぐので厳禁です。

④習慣づくりには固定の予定を設定する

飲み薬には、「1日3回食後に服用」と指示されるものがあります。薬で胃壁を荒らすのを防ぐという意味もありますが、飲み忘れないようにするという意味もあります。勉強の習慣をつけるときも、それと同じです。朝起きたら10分計算、夕ごはんの前に漢字練習を15分、といったように、固定の予定を続けることで、体が自然と動けるようになっていきます。

切り替えをうまくするコツ

「予定を立てても、時間が足りなくなってしまう……」という場合、「切り替え」に時間がかかっていることがあります。「宿題をやろうとしたけど、プリントが見つからなくてしばらく探していた」など、思い当たる節はないでしょうか。

解決のイメージは、消防士です。消防士たちは、通報を受けてから5分以内に火災現場に到着することを目標にしています。5分の中には、消防士が消防車に乗り込む時間も含まれ、その時間は約1分とのこと。消防士は夜中の仮眠中でも、昼間と同じ活動服を着て準備をしています。さらに、素早く行動できるように訓練することと、用具などの手入れや準備を日ごろから怠らないことを徹底しています。

・勉強を開始するまでの時間を意識する

・すぐに勉強できるように机や筆箱、テキスト等の整理をしておく

この2点を心がけてみましょう。

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事