シニア起業に異変「50代の起業相談」急増の理由 「50代起業」で成功する人がやっていること

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3年以内に現年収と同じ売り上げを目指す。3カ月でレンタルオフィスから「巣立つ」。3カ月で反応がなかったら思い切って事業をピボットする──こうして並べると、50代起業の成否は「3」というマジックナンバーに集約されるようだ。

図表

起業を考えることは「50代の自分探し」

とはいえ、起業に関心を持ちながらも「自分のキャリアや経験で起業できるのだろうか?」と不安に思う人も少なからずいるだろう。片桐氏は「まずは起業する、しないにかかわらず今のうちに起業の情報収集をしておく」ことを勧める。

「余裕があれば1年くらい時間をとり、キャリアの棚卸し、起業アイデアの検討、事業計画書の作成などの起業準備を進めることを推奨します。そのことで、起業のためにやるべきことも見えてきます。ご家族のためにも、早めに動いたほうがいいですね」

起業に関心を持って片桐氏のもとに相談に訪れ、検討した結果、今の会社にとどまる決断をする人も少なくない。それでも、「今の仕事を何のためにやっているか、改めて考えるいい機会になりました」と晴れやかな表情になるという。

今日、「銀座セカンドライフ」をはじめ、無料の起業セミナーや起業相談などの機会は増えている。そこで起業準備のための情報を収集し、自身のキャリアを棚卸しすることで、本当にやりたいことは何なのかを考えることができる。

「自分探し」というと「今さら自分探し?」とネガティブに受け止められるかもしれない。ただ、50代という円熟期に差し掛かった今、「50代の自分探し」として起業を考えてみることは、自身の市場価値や可能性に気づくきっかけをくれるポジティブな体験となるだろう。

堀尾 大悟 ライター

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ほりお だいご / Daigo Horio

慶応大学卒。埼玉県庁、民間企業を経て2020年より会社員兼業ライターとして活動を開始。2023年に独立。「マネー現代」「NewsPicks」「新・公民連携最前線」などで執筆。ブックライターとしても活動。

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