小さく始め、危機を察知しながらゆっくり育てるのがよい。
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起業サポートを始めてから15年以上となるが、起業する人は年々増えており、今後も増加すると考えられる。
その要因は2006年の新会社法の施行である。06年以前は会社設立には取締役が3人以上、資本金が1000万円以上必要ということもあり、起業のハードルは高いものであったが、今では1人で、資本金1円から会社が設立できるのである。
30代後半以降の人が多い
「起業だと、20代の人が多いんですか?」とよく聞かれるが、実は近年の相談は30代後半以降の人が多い。ビジネスパーソンとしての経験を生かし、定年も見据えてそろそろ独立を考えようという人が多くなっている印象だ。近年のテクノロジーの急速な進化で、起業や事業転換を考え始めた人も多いのではないだろうか。
私は、終身雇用が終わり転職が当たり前となった頃から、今のような起業が盛んな時代を予想していた。人生100年時代といわれる今、何事も早めに対策を取っていくのがベストなので、起業を志し努力する人が増えるのはよい傾向である。
もちろん起業のハードルが下がったからといって、その後の会社経営が必ずしもうまくいくわけではない。それならば、うまくいく人とうまくいかない人の差はいったいどこにあるのだろうか?
現在の資金力や人脈を考えて、「自分には起業なんて……」とネガティブになる人もいるが、それらは成功の条件ではない。
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