──なぜ「起業」なのですか。
今は、個人の能力開発や自発的なキャリア形成が重視されると同時に、大きな変化の時代だ。新卒入社した会社で定年まで安泰とはいかないし、大企業が倒産することも、自社が突然日本の会社じゃなくなることもある。正社員以外の雇用の形も増えている。「人生100年時代」は、ライフステージによって働き方を変えることも当たり前。その中で具体的に何をしていくか示したかった。
起業を勧める本だが、それは必ずしも会社を立ち上げたり、スタートアップ企業の創業メンバーになったりすることに限らない。重要なのは「起業家精神」。このマインドに基づくキャリア選択を「起業」と呼び、5つの形を挙げた。①副業、②独立、③社内起業、④転職、⑤スタートアップ起業だ。
会社に勤めながらの副業や社内起業、そして独立や新興企業への転職も、起業の形の1つだと僕は思う。自分の置かれた状況やスキルを見つめ、どんなリスクなら取れるかを検討して、それぞれが可能な道を選んでいく。本には、5つの起業の形について、おのおののメリットとデメリット、実現方法などを書いている。
大事なのは起業家精神
──成田さんは、学生時代に起業家としての活動を開始しています。
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