シニア起業に異変「50代の起業相談」急増の理由 「50代起業」で成功する人がやっていること

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第2に、「起業準備に時間をかけないこと」だ。

「起業アイデアを考えたり、起業準備をしている時間は楽しいものです。が、その後いざ売り込む段階になって、不安に陥って前に進めない人が少なからずいます」

片桐氏によると、ビジネスが順調に進んでいるかどうかはレンタルオフィスを見ていればわかるという。最初は起業準備のためにオフィスにこもっているが、2カ月目には営業のために外に出かけ始め、3カ月目にはほとんど見かけなくなるのが順調なパターン。いわば、起業家として立派に「巣立った」ということだ。

逆に、ずっとレンタルオフィスにこもってPCとにらめっこしている人は要注意だ。キャリアが豊富なだけあってパワーポイントなどの資料作りは上手なのだが、延々と資料作りやデータ分析などをしていては次のステップに進めない。前述のように、営業を躊躇せず、どんどん人と会って自社の製品やサービスを売り込むことだ。

うまくいかないなら3カ月でピボット

最後にもう1つ、片桐氏は、「当初のビジネスプランがうまくいかなかったら、3カ月で思い切って変える」というポイントを挙げる。3カ月でピボット(路線変更)とは早すぎるようにも思えるが、どういうことか。

「3カ月間、営業活動して反応を見て、まったくリアクションや引き合いがなかったら、それは3カ月続けても3年続けてもあまり変わらないんです。過去の事例からも、早めに切り替えたほうが成功の確度は高まります」

実際の事例として、あるエンジニア出身の人は、当初は高齢者向けの移動支援サービスで起業した。しかし、3カ月後には子どものプログラミング教室にピボットしていたという。180度の変わり身の早さに片桐氏もさすがに驚いたようだが、結果、そのプログラミング教室は新宿・横浜に教室を構え、順調に軌道に乗っている。

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